インプラント治療に使用されるインプラント体は、一般的に生体親和性の高いチタンやチタン合金が主に採用されています。チタンは、その安全性から人工関節などの医療用具に広く利用されています。アバットメントとしては、チタン、チタン合金、ジルコニアなどが使用され、上部構造には強度と審美性を両立できるジルコニアや美観を重視したセラミックなどが利用されます。
日本では、さまざまな種類のインプラント体が20を超える品種が存在します。これらは、インプラント体とアバットメントが別々の部品として構成されるツーピースタイプと、一体化したワンピースタイプに分かれます。形状には、ネジ状のスクリューや円筒状のシリンダーがありますが、スクリュータイプは骨との結合が良好であり、咀嚼力を均等に分散させやすいため、一般的に多く使用されています。また、最近では特殊な表面処理を施すことで結合性を向上させたタイプも市場に登場しています。