当クリニックが考える審美治療
審美治療とは
患者さんの中には、虫歯や歯周病を治したいというだけでなく、「口元の見映えをよくしたい」と望まれる方も少なくありません。
審美治療とはそのようなご要望に沿って歯·口元の見た目を美しく整えることを目指し、同時に、歯の機能性を向上させるなど口内環境の健康維持も実現していく治療です。
最も身近な審美治療としては、虫歯治療の際の補綴物(詰め物·被せ物·差し歯)や入れ歯を「目立たないよう、白いものにする」という方法が挙げられます。
見映えをよくすることの大切さ
審美治療とは、歯の美しさに焦点を置いた歯科治療です。詰め物や被せ物、ホワイトニングによって歯の見映えをよくすることで笑顔に自信が生まれ、人前で口を開けて思いきり笑えるようになります。人生を豊かにする治療とも言い換えることができるでしょう。
見映えをよくすると、きれいな歯を守っていきたい気持ちが高まり、ブラッシングなどのセルフケアに力を入れるようになる方が多いため、予防的な効果も見込めます。
また、見映えのために詰め物や被せ物を替えることは、噛み合わせをよくしたり、ブラッシングがしやすい環境にしたりということにも繋がります。
総合的な改善で「機能美」も実現
審美治療は、歯の美しさに焦点を置きつつも、単なる美容だけではなく、精神的な部分や歯の機能·予防といったさまざまな面を向上させ、口腔内環境改善を実現できる“総合的な歯科治療”といえます。
口腔の機能には、以下のような働きがあります。
1.咀嚼
歯で食物を噛み、飲み込む(嚥下)一連の動作です。
口腔内で食物をしっかり噛み砕くことで飲み込みやすくなり、消化を助けますます。また咀嚼は、成長期においては、顎の骨や顎の周囲の筋肉を刺激し、発育を促すこともわかっています。
2.味覚
人は、甘味·酸味·塩味·苦味·うま味などの味覚を舌で受け取り、その情報が脳に運ばれています。味以外の、臭い·歯触り·舌触り·温度·色なども口腔内で受け取っています。これは、食べ物をしっかり「味わう」ということに直結しており、良質で充実した人生を送るために不可欠な要因といえます。
3.唾液
唾液は、「咀嚼·嚥下の補助作用」「洗浄作用」「中和作用」「抗菌作用」「歯の再石灰化作用」「発がん性·変異原生抑制作用」など、多くの重要な役割を持っています。唾液をしっかり分泌させることは、全身の健康に好影響を与えます。
4.発音と発語
人は会話をすることでコミュニケーションを取っていますが、そのための発声やや発語は歯·顎·骨·口唇·舌の働きによるものです。その形態や機能が整っていることが、円滑な会話·コミュニケーションを支えています。
虫歯や歯周病への治療と併せて、これらの機能を向上させるためには審美治療でのアプローチが非常に大きな効果を発揮します。また、デジタルの応用や歯科技工士との連携も欠かせません。具体的には、人工骨補填·歯肉移植·咬合改善·フェイスボウ·矯正とのコラボレーション·セファロ·補綴·ベニア·ホワイトニングなどの治療が挙げられます。
これら総合的な治療が実現する「機能美」、これこそが当クリニックが提供する審美治療です。
ホワイトニング
ホワイトニングとは、歯に専用の薬剤を塗って着色を落とし、歯を白くする治療法です。
歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、患者さん自身がご自宅で行うホームホワイトニングの2種類があります。
ホームホワイトニングの特徴
ホームホワイトニングは、ご自宅などで薬剤を入れたマウスピースをはめて歯を白くする方法です。メリットは、患者さんの空いた時間に自由に装着でき、また、強い薬剤を使うオフィスホワイトニングに比べて薬剤がしみることが少ないため、手軽に取り組むことができるという点です。薬剤に水分が入っているため、潤いのある白い歯にすることができることも特長です。
デメリットとしては、オフィスホワイトニングに比べて歯が白くなるまでに時間が必要で、およそ2週間~1カ月かかるという点が挙げられますが、その分、オフィスホワイトニングよりも白さが長持ちします。
オフィスホワイトニングの特徴
オフィスホワイトニングは、ご歯科医院で施術を受けるホワイトニング方法です。メリットは、自分で行う必要がなく、施術を受けるだけで短期間で効果が得られるという点です。結婚式などの大事なイベント前に短期間で歯を白くしたいというにもおすすめです。
デメリットとしては、ホームホワイトニングに比べて色戻りしやすい点や通院が必要なな点が挙げられます。個人差はありますが、ホワイトニング後3ヶ月を過ぎた頃から徐々に色戻りすることが多いです。
費用
ホームホワイトニング
1セット | 38,500円(税込42,350円) |
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ジェル 追加購入 1本 | 1,500円(税込1,650円) |
ウォーキングブリーチ
1セット | 30,000円(税込33,000円) |
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ホームホワイトニング | 42,350円(税込) |
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オフィスホワイトニング | 88,000円(税込) |
詰め物・被せ物について
歯と詰め物や被せ物(補綴物)が密着することで見映えや適合がよくなり、すき間から細菌が入らなくなるため虫歯の再発を防ぐこともできます。
そのためには、補綴物の型取りをいかに正確に行うかが大変重要です。
当クリニックでは精密な型取りのために、支えとなる歯に対して「歯肉圧排(しにくあっぱい)」という作業を行います。材料にはシリコン印象材を用います。
歯肉圧排で歯と補綴物の辺縁部(マージン)をはっきりさせることができるため、しっかり適合しているかを確認でき、部分的に不要な接着剤の除去なども容易になります。
これらはいずれも時間とコストがかかるため、保険適用外で多少高額となります(保険治療での補綴物作製も可能です)。しかし、精密な補綴物をつくるためにはよりよい方法といえます。といえます。
当クリニックおすすめの詰め物・被せ物
詰め物・被せ物には、見映えがよく、質の高いものが多種あります。
保険診療でもある程度の治療は可能ですが、自由診療まで選択肢を広げると、見た目だけでなく、機能面や耐久面でもさまざまな効果が期待できます。
いくつかの方法が選択できるため、しっかりご説明し、患者さんの口腔内の状態やご本人さまのご要望に合わせて、検討していきます。
より審美性を高める代表的な素材が、セラミックとジルコニアです。
オールセラミック
セラミックとは、有田焼などで知られる陶器の材料(陶材)のことで、このセラミックが主成分の補綴物を「オールセラミック」といいます。金属は使用しません。
メリット
- 補綴物の中では最も透明度が高く、天然の歯のような潤いのある白さ
- 金属アレルギーが起きない
- 表面が滑らかなので、歯垢や食べ物の色素がつきにくい
- 金属を使っていないため、金属部分が見えたり、歯茎が黒ずんだりすることがない
デメリット
- 健康保険が適用されないため、金額的な負担が大きい
- 金属冠と比較すると衝撃に弱い
ジルコニア
セラミックの一種で、セラミックの中でより硬いという特徴があります。大きな衝撃が加わりやすい奥歯の被せ物に使われることが多いです。
メリット
- 硬度が高く、大きな衝撃にも耐えうる
- 金属アレルギーが起きない
デメリット
- 健康保険が適用されないため、金額的な負担が大きい
- セラミックの中では透明度が低い
セラミック治療(治療のメリット、デメリット )
BEFORE
AFTER
術中
術後
性別・年齢 | 40代 女性 |
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治療期間 | 1か月 |
治療総額 | 93,500円 |
メリット | 白い材料を使用、汚れがつきにくい |
デメリット | 口腔内を不潔にするとむし歯の再発のリスク |
各種費用
歯冠色修復 | 130,000円(税込143,000円) |
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セラミック修復 | 140,000円(税込154,000円) |
ファイバーコア | 15,000円(税込165,000円) |
仮歯 | 4,000円(税込4,400円) |
連結費用(1か所につき) | 5,000円(税込5,500円) |
ジルコニアインレー(小臼歯) | 65,000円(税込71,500円) |
ジルコニアインレー(大臼歯) | 85,000円(税込93,500円) |
セラミックインレー(小臼歯) | 65,000円(税込71,500円) |
セラミックインレー(大臼歯) | 85,000円(税込93,500円) |
難症例精密印象加算 | 10,000円(税込11,000円) |
難症例形成加算 | 10,000円(税込11,000円) |
セラミック修復 | 143,000円 |
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ファイバーコア | 16,500円 |
仮歯 | 4,400円 |
ジルコニアインレー(小臼歯) | 66,000円 |
ジルコニアインレー(大臼歯) | 88,000円 |
セラミックインレー(小臼歯) | 66,000円 |
セラミックインレー(大臼歯) | 88,000円 |
ダイレクト ボンディング | 27,500円〜38,500円 |
※金額はすべて税込です。