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【歯医者で全身麻酔?】保険適用と費用について

歯医者での全身麻酔による歯科治療と保険適用

「歯医者で全身麻酔?」と思われる方も多いと思いますが、歯科治療では症状によって全身麻酔が必要となる場合があります。

全身麻酔は患者様にとって不安に思うことが多い治療方法のひとつですが、歯科治療に伴う不快感(痛み、治療時間、嫌な音、臭い、味など)や、恐怖心を全く感じることなく、意識のない状態で治療を終えることができます。

また、長時間の治療も苦痛を感じることがなく、一度に多くの治療を行える為、通院回数が少なく済むことも大きな特徴です。

ただし、全身麻酔法を導入している歯科医院は少なく、費用について疑問をお持ちの患者様もいらっしゃるのことと思います。

そこで今回は、歯科治療と全身麻酔に関連する保険の適用と費用について詳しく解説します。

 

 

全身麻酔が必要な歯科治療

歯医者での歯科治療に全身麻酔が必要なケースは、以下のような状況で考えられます。

 

親知らずの抜歯

親知らずが奥歯の位置にある場合や、歯が横向きに生えている場合、手術が複雑になり、全身麻酔が必要なことがあります。

全身麻酔により、上下左右の親知らず4本をまとめて抜歯することも可能です。

親知らずの抜歯は、できる限り1回の全身麻酔で対応します。

ただし、出血が止まりづらい方や大きく腫れが予想される場合は2回に分けて行います。

 

虫歯治療

何本も虫歯がある症状の場合には、一度にまとめて治療する対応が可能です。

 

インプラント治療

外科手術が必要となるインプラント治療を、無意識のうちに行うことができます。

 

身体に障害を持つ患者様の歯科治療

歯科治療中に安定した状態を維持するために、全身麻酔が使用されることがあります。

 

不安や恐怖症の患者様

歯科治療に強い不安や恐怖心などのストレスを抱える患者様に対して、全身麻酔が選択されることがあります。

 

非常に強い嘔吐反射がある患者様

嘔吐反射があると、上手く治療を行うことができません。

そういった症状を抱え、歯医者へ行くことをためらう患者様に対して、全身麻酔で歯科治療の対応をすることがあります。

 

 

全身麻酔を安心して受けていただくために

この麻酔法は、術前準備として歯科医院でいくつかの検査が必要です。

全身麻酔を行う前に、胸部X線撮影、心電図検査、血液検査、呼吸機能検査、尿検査などを行い、検査結果と麻酔についての詳しい説明、術前診察を行います。

治療当日は、歯科麻酔専門医が患者様の全身状態を絶えずチェックし、全身管理を徹底しています。

必要に応じて局所麻酔、痛み止めの点滴を行います。

血圧や脈拍などの循環状況や呼吸、体温などを継続して確認することにより、非常に安全に麻酔を受けていただくことができます。

 

 

全身麻酔の費用

全身麻酔の費用は、手術の内容によって異なります。

一般的に、全身麻酔は高額とされているため、保険適用外の部分が発生することがあります。

そのため、費用については、手術前に歯科医院の歯科医師に確認することが大切です。

 

 

保険診療と自費診療の違い

他の診療科と同じく、費用については患者様がお持ちの疾患や症状など、お一人お一人の状態によって「保険診療」または「自費診療」と分かれます。

自費診療は、治療内容や使用する素材の選択肢が豊富であるのに対し、保険診療における選択肢はとても少なくなります。

例として、虫歯治療であれば、保険診療では銀歯を入れるのに対し、自費診療では見た目や機能を踏まえ、セラミック製の白い歯にする対応などが可能です。

詳しく解説していきます。

 

保険診療

保険診療とは、最低限の機能回復を目的とした、健康保険が適用される診療です。

治療できる内容が限られており、あらかじめ国によって費用が定められているため(3割負担)、同じ治療であれば歯科医院が違っても費用に大きな差は生じません。

 

自費診療

一方、自費診療とは、健康保険が適用されず、全てが自己負担となる診療です。

治療の選択肢に制限がなく、費用は歯科医院ごとに自由に設定できるので、同じような治療であっても費用に大きな差が生じることもあります。

 

 

保険の適用

先にも述べましたように、歯科治療において全身麻酔法は一般的な麻酔法ではなく、行うにあたっては費用が発生します。

全身麻酔を伴う歯科手術における保険の適用は、以下の点に留意することが重要です。

 

診断と治療計画

歯科医院の歯科医師は、全身麻酔が本当に必要かどうかを診断します。

保険の適用には、その診断が必要となります。

 

歯科恐怖症

歯科恐怖症という診断を受ければ、歯科治療はすべて保険適用となり、ご本人の負担も軽減されます。

全身麻酔は健康保険適用の場合、3割負担で別途3万円〜必要です。

幼少期の経験やこれまでのトラウマなどで恐怖心や不安感が過度に強くなり、歯医者に行くことができない患者様もいらっしゃいます。

経験豊かな専門医が患者様にあわせて治療を行います。

安心してご来院ください。

また、歯科治療に対して恐怖心をお持ちの方は、一度歯科医院の歯科医師へ相談してみると良いでしょう。

 

自己負担

歯科手術に伴う全身麻酔の費用を、予め支払う必要がある場合もあります。

自費診療の場合、自己負担がどれくらいかを確認しましょう。

 

 

全身麻酔・静脈内鎮静法・笑気吸入鎮静法の違い

全身麻酔は完全に意識のない状態で治療を受けることができますので、処置に伴う痛みや不安・恐怖心などの精神的苦痛を全て取り除くことができ、無痛です。

静脈内鎮静法は、点滴からお薬を投与し、不安や緊張を和らげリラックスした状態を作り出します。

患者様は、ぼーっとウトウトしながら、治療を受けているという感覚です。

笑気吸入鎮静法は、低濃度の笑気ガス(医療用のガス)と酸素を専用のマスクを使って鼻から吸入します。

笑気麻酔とも呼ばれます。

笑気ガスを使うことで、痛みに対して鈍感(鎮痛効果)になりますが、痛みが完全になくなるわけではないので、必要に応じて局所麻酔(注射針の麻酔)を併用します。

笑気吸入鎮静法は小児歯科においてお子様の治療にも使えるほど安全性が高く、治療後はすぐに帰宅する事ができます。

車や自転車の運転も可能です。

 

 

日帰りでできる全身麻酔

歯科治療に伴う全身麻酔は、日帰りで行うことが可能です。

そのため、通常は治療時間2時間以内を原則としております。

治療後は回復室で休んで頂き、帰宅できる状態になったら帰宅して頂くという流れです。

手術後に体調不良が理由で帰宅が困難になるということは、ほとんどありません。

万が一、吐き気やふらつきが強く、日帰りが困難と判断された場合には入院が必要となることがあります。

 

 

健康な日々を送るために

歯の疾患は、一度患ってしまうと、自然治癒はしません。

放っておけば置くほど、どんどん進行し、患者様にとっては、痛みも耐えきれないほどの苦痛と戦う日々となってしまいます。

歯医者では、そのような患者様の心のケアを行い、また、痛くつらい歯科治療から解放し、リラックスした中で、短期間で処置を終わらせる歯科治療を提供しています。

歯科手術と全身麻酔に関する保険の適用と費用について、詳細を理解することは大切です。

患者様は歯科医師と共に治療計画を立て、保険適用や費用について確認しましょう。

歯科手術が必要な場合でも、適切な情報と治療計画によって、安心して治療を受けることに期待ができることでしょう。

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