【歯科診療で必要なの?】歯医者のレントゲン撮影と価格の関係性
歯医者のレントゲンの価格について
歯の健康を保つため、虫歯や歯周病からご自身の歯を守るためには、歯医者での定期的な検査や治療が必要不可欠です。
その一環として行われるレントゲン撮影は、歯医者での検査や診療において重要な役割を果たしています。
実際、レントゲン撮影の費用がどのくらい必要となるのかよく分からない患者様も多いと思います。
今回は、歯医者でのレントゲン撮影と価格について詳しく解説していきます。
レントゲン撮影の目的
歯医者での歯科診療においてレントゲン撮影が必要とされる主な目的は、歯やお口の中の状態を詳細に観察し、隠れた問題や異常をチェックすることです。
様々な場面でレントゲン撮影を必要とすることがあるのです。
以下にその一例を挙げてみましょう。
歯の内部状態の確認
レントゲンは歯の内部構造を可視化するために使用されます。
最もよく知られているのは虫歯になった時です。
レントゲン撮影することで虫歯の深さや周囲組織の状態などをチェックすることが可能となります。
レントゲン撮影は、虫歯や歯の根の状態をチェックすることに役立つのです。
歯周病の診断
歯周病は歯ぐきや歯を支える組織の状態に影響します。
レントゲン撮影では、骨の損失や歯周ポケットの深さを診るために使用され、歯周病治療に役立てられます。
親知らずの位置確認
親知らずの位置や成長方向をチェックするために、レントゲン撮影をすることがあります。
お子様の発育状態の確認
歯医者での定期的な検査や診療などで撮影したパノラマレントゲンでは、これから生えて来る永久歯の異常についてもあらかじめ管理・把握することが可能となります。
具体的には、永久歯の数が足りなかったり、多すぎたりする場合や、乳歯が永久歯の萌出を邪魔していたりする場合などは、パノラマレントゲンの画像で早期に発見することができます。
これはお子様のお口の発育を正常に進めていく上でメリットとなるでしょう。
毎年1回でもパノラマレントゲンを撮影しておけば、お子様の発育の過程を記録に残し管理することで、今後お口の大きなトラブルに見舞われた際、過去の画像と比較し、有益な情報として活用ならびに対応ができるかもしれません。
レントゲン撮影の価格範囲
歯医者でのレントゲン撮影1回の価格は、歯科医院によって異なります。
一般的には以下の要因がレントゲン撮影1回の価格に影響を与えることがあります。
撮影の種類
レントゲンには「デンタルレントゲン」と、より詳細な「パノラマレントゲン」などの方法があります。
それぞれの方法で対応や特徴、メリットが異なります。
以下で解説していきます。
デンタルレントゲン
例えば、虫歯になってしまった特定の歯の中の状況を正確に診断したい場合は、フィルムを口の中に入れて撮影するデンタルレントゲンという方法で撮影をするのが一般的です。
虫歯になっている歯も含めた1~2本の小さい範囲にX線を照射して、レントゲン画像を撮影する方法であり、おそらく皆様も一度は歯科医院で経験したことがあるのではないでしょうか。
このデンタルレントゲンは、保険診療の3割負担で1枚当たり200円弱となっています。
それ以外に歯科医院での初診料や処置料などもかかるため、合計で1,000~3,000円程度の費用がかかるのが相場です。
パノラマレントゲン
特定の歯が痛いなどの症状がなく、虫歯や歯周病などの異常がないかを調べるために歯科医院で検査・診断を受ける場合は、パノラマレントゲンというお口全体を診るための撮影を行います。
パノラマレントゲンは1枚のレントゲン画像で全体を撮影することが可能な装置です。
お口全体の状態を把握することに長けているため、初診時に撮影することが多く、上下の歯列だけでなく、鼻や顎など、顔の半分くらいが含まれるレントゲン撮影です。
パノラマレントゲン撮影の費用は、保険診療の3割負担の場合で1枚1,200円程度が相場となり、初診料や再診料、処置料などの費用が加算されます。
デンタルレントゲンと比較すると少し費用が高くなっていますが、たくさんの情報が得られる装置というメリットもあります。
しかし、細部が不鮮明になることがありますので、必要に応じて別の方法でのレントゲン撮影をすることがあります。
医療機器の種類
歯科医院での歯科診療において使用されるレントゲン装置の種類や高性能度によっても価格が異なります。
レントゲン撮影の価格に関する注意点
レントゲン撮影1回の価格について注意すべき点をいくつか挙げてみましょう。
保険診療の適用
一部の歯科診療は保険診療の適用(3割負担)となる場合があります。
保険診療の適用状況について事前にチェックしましょう。
医療機器の性能
パノラマレントゲンなど高性能な医療機器の使用は、価格の上昇につながることがあります。
コンサルテーションの重要性
コンサルテーションとは、歯科治療において主治医が病態の診断結果や治療ゴール、そこに到達するための治療計画などを患者様にご提案、相談、対応することです。
レントゲン撮影の必要性や種類について、歯医者の歯科医師の指導の下、患者様とコミュニケーションを図ることが大切です。
まとめ
レントゲン撮影について、その必要性やメリット、費用などについて解説しました。
歯科診療におけるレントゲン撮影は、歯の健康状態を正確に管理・把握するために欠かせないステップです。
価格に関する情報は、歯医者とのコミュニケーション対応を通じて確認し、歯科診療において必要な治療を選択する際の一つの要素として考えましょう。